フォーカルプレーンシャッター内蔵型のブロニカ(ブロニカ D, S, S2, EC, EC-TL など)に一般的な引き伸ばしレンズ(ライカスクリューマウント:L39で取り付けるタイプ)、または0番のレンズシャッターに取り付けられた大判用などのレンズを装着して撮影するためのマウントアダプターです。ブロニカにはシフトやティルトが出来る高機能なベローズが用意されていますが、純正レンズはイメージサークルがさほど大きくないため移動量が限られてしまいます。その点、大判用レンズはもちろん、引き伸ばしレンズもより大きなイメージサークルに対応したレンズが多く揃っているため、より自由度の高い絵作りが可能になります。
装着例では,ローデンシュトックのアポマクロシロナー 120mm F5.6 (コパル0番シャッター付き)をベローズを介してS2に装着しています。ニッコールAMEDやアポマクロシロナーのような接写用アポレンズは画質も高く、またボディ側をバルブにしてレンズシャッター側を用いることでブレを抑えることも出来ますので、高精度な接写には好適だと思います。なお無限遠にピントを合わせたい場合は概ね120mm以上のレンズでなければならないようです。
2点目の装着例では、EBCフジノンEX 105mm F5.6 の引き伸ばしレンズを、やはりベローズ付きのS2につけています。この例では無限遠は出ません。105mmクラスの引き伸ばしレンズは69判をカバーしますので、やはり純正レンズを用いる場合に比べてアオリの自由度は増します。ただしマウントによるケラレには注意する必要があります。
3Dプリントサービスは出力物の体積が大きいほど料金が上がりますが、これぐらい小さいパーツですと基本料金の割合がほとんどになってしまうようなので、この商品では2つのリングをセットにして、細い線で2つの部品を接続してあります(DMM のプリントサービスでは、1つの商品が2つ以上のパーツで構成されていると出力できませんので、つなげてあります)。ニッパーやカッターナイフ等で簡単に切り離すことができ、また裏面で繋いであるので取り付け時の外観や精度には影響しません。
いずれも黒色ナイロンで出力すると十二分な強度があります。0番シャッターを取り付けるアダプターは、レンズ取付部の厚みが約 2mm あります。