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2013/07/03
難易度:
ケースの背面が地図の形に切り抜かれたiPhoneケースを作ります。製作にあたって必要になるのはiPhone本体のモデリング素材、iPhoneケース、立体化した地図の3つです。それでは、さっそく順を追って作っていきます。
まず、ケースを作り始める前にApple社が下記リンクで公開している寸法情報をもとにiPhone本体をモデリングします。 (https://developer.apple.com/resources/cases/dimensions/iPhone-5-dimensions.pdf) 「Primitives/Box」ツールを選び、寸法を入力するとiPhoneの大きさの直方体ができます。
フィレットツールを使用して、角を丸く形状修正するだけでiPhoneっぽく見えます。iPhoneの概形は装着感を確認するテスト用とケースへの加工用の2つを用意します。
ケースの奥行きを作ります。製作したiPhoneを「Shellツール」でシェル化します。((閉じた形状の物体に一定の厚みを与える操作をシェル化といいます)Directionの方向をOutsideとする点に気をつけて下さい。Thicknessで厚さ指定をすれば中身がごっそり取り除かれます。
ケースの形ができあがりましたが、このままではiPhoneをいれた時に抜けおちてしまうので、前面にひっかかりを作ります。まずは、「Boxツール」で小さな立方体を描きます。
次に「Sweepツール」を選択。小さなパレットが出てくるので、1つめの矢印で立方体の面を、2つめの矢印でケースのエッジを選ぶと、立方体がエッジに沿って一周します。
出来上がったひっかかりに対して「Chamferツール」で引っかかり部分の内側と外側それぞれに面取りをし、「Filletツール」で前面と背面の角を丸めます。
ケースはひとまず置いておいて、背面に切りだす地図を描きます。こればかりは気合いで描くしかありません!!OpenStreetMapを見ながら、「Polylineツール」で描いていきます。
次に立体地図を作りますが、ここで1つ考えなくてはいけないことがあります。ケースから切り取るのは道路ではなく建物です。従って、立体にしないといけないのは建物部分ということになります。ところが、地図上の全ての建物1つ1つを選択して「Extrudeツール」で立体化するのは非常に手間なので、まずは素直に道路部分を立体化します。
次に「Boxツール」で板状の箱を作り、「Combineツール」を選択。最初に箱をクリックしてから立体地図をクリックしてSubtractを選択すれば道路部分のみ削られたハンコのような部材の完成です。
ハンコというのはこういう感じです
地図とケースを合わせたら「Combineツール」を使ってケースから建物部分を切り取ります。
地図に合わせてケースを削りだすと…?
建物部分がきれいに切り取られ、ケース背面に地図が現れました。ついでに文字の削りだしを施します。※「Smart Primitives」から「Text」を選び、画面内にドラッグ&ドロップすることで文字を配置することができます。
コネクタ、イヤホンドックやスイッチの穴をあけます。形の抜き方は地図の切り抜きと同じ要領で行います。「Cylinderツール」で円筒を作って穴を開け、エッジ部分は「Filletツール」で丸めます。
最後に住んでいる場所につけるための星型をつくっておきました。作り方は、まず「Polygonツール」で5角形を2つ描き、「Polylineツール」で角を結び、「Chamferツール」面取りを施し、「Filletツール」で角を丸めます。
星をケース上に配置して、「Combineツール」で結合させれば完成です!!