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2013/11/13
難易度:
鉄橋のなかでも、最も典型的なカタチをしたトラス橋のイメージモデルを作ります。鉄道模型のジオラマ用ストラクチャー等の用途を想定しています。※今回のモデルは正確な縮尺ではないため模型ではなくイメージモデルとします。
モデリングの基準や元にする輪郭線を「Polylineツール」で描きます。使用する3Dプリンタの製作限度寸法が10cm立方なので、はみ出さないよう寸法を決めていきます。
鉄骨部分の厚さは悩みどころですが、3Dプリンタの性能や精度を考慮して、ひとまず2mm程度を想定して作ってゆきます。鉄骨の厚さは「Extrudeツール」または「Press Pullツール」で調整します。
同じ形の繰り返しでできている箇所は「Rectangular Patternツール」や「Mirrorツール」で複製をして全体の形を作っていきます。
ほとんどの部材が対称か繰り返し形状ですが、部材ごとの厚みに変化をつけていくとリアル感が増します。
レースも枕木の部材も鉄骨同様、最初の1つを作ればコピペして対応できます。細かな変形などは「Tweakツール」を使用して位置合わせなどを行います。
鉄骨のつなぎ目部分(ガセットプレート)の部材を作ります。まずは簡単な板状の部材を設置。
設置箇所に合わせて「Combineツール」で切り取りなどの微調整を加えます。
要所にガセットプレートを設置すると、一気にそれらしさがでてきました。
ここまで作ってきた部材を丸ごと反転コピーして複線鉄橋を作ります。ここでは、鉄骨やレール製作の時と同様「Mirrorツール」を使用します。
レールや枕木の部材をコピペしたもので、橋脚の上部部材を作ります。コピペした部材のサイズを調整して所定の位置に配置。下部を削り落とせば上部部材の完成です。
次は下部部材の製作です。ここでは、「Extrudeツール」を使用して指定の一面の一部を引き延ばします。
引き延ばしが終われば、角張った部分に対してフィレットツールを使用して丸く形状修正を施します。片方が出来上がれば、おなじみの「Mirrorツール」で反転コピーして両脚とも完成です。
最後に部位ごとにカラー変更を加えます。カラー修正したい部位を選択して、「Materialツール」をクリック。好みの色を選んだらApply Overlayで色合いを確認します。
色づけを終えて、トラス橋の出来上がりです!!橋脚を微妙にずらしているので橋同士を連結させることも可能です!