(超)望遠レンズでの手持ち撮影に便利なパームレストです。手に自然に馴染むように好みの角度で固定出来るので疲れ難く、マニュアルフォーカスにも無理がありません。バリアングル機構にはロゼット(72歯、角度調整は5度刻み)を採用、指先で軽く締めるだけでしっかり固定出来ます。手のひらに接触する部分には綾目ローレット(ダイヤモンド・ナーリング)、前後左右のずれを防止出来るので、手のひらの付け根付近で支えながらフォーカスリングを操作するのに適しています。

また、前後逆に取り付けることにより、グリップとしても使用することも出来ます。AF撮影専門になりますが、レンズのやや手前の位置に取り付けて左脇をしっかり引き締めることで、筋力よりもむしろ骨格で機材の重量を支えることが出来、長時間の手持ち撮影も苦にならなくなるでしょう。

プレート部はArca-Swissスタイルで、一般的なノブ式クランプの他、RRS製のレバー式クランプにも対応。ネジ穴(1/4"-20)は3つ(15mm間隔)で、最後尾のネジ穴は下からネジを差す脱落防止型にもなっています。

このパームレストが使用可能なレンズは、適度な高さの三脚座を持つものです。三脚座が極端に低いものや高いものでは、必ずしも十分快適な使用感(特にマニュアルフォーカス)は得られないかもしれません。交換可能な三脚座を持つ超望遠レンズの場合は、サンニッパ用の扱いやすい交換式三脚座(いわゆるレンズフット)を取り付けた上で、クイックリリースクランプを介してパームレストを装着すると前後の位置も自由に調整出来るので快適です。別売のキヤノン製超望遠レンズ(IS II)用レンズアンクルを御使用の場合は、SとMが適しています(別途プレートとクランプが必要)。

パームレスト本体とプレートの接続には、M6x30mmネジとメスネジ型のノブが必要です。ノブは長めのものが使用感に優れています。ただし、角度調整をあまりしない場合は、M6x16mmネジを1本用意するだけでも十分です。

なお、メスネジの使用にあたっては、必ず「慣らし」をして下さい。ネジ穴にネジが傾かないように正しく差し込み、奥までねじ込んで外す作業を最低１回はやって下さい。3Dプリントの樹脂製ネジ穴でも正しく使えば不安はありません。