「日本の伝統的モチーフを海外へ」兜のアクセサリー制作に3Dプリントを活用。株式会社i-Fronte

2023年12月25日

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DMM.make 3Dプリントサービス 法人様 導入活用事例

株式会社 i-Fronteの納口 直樹様にお話を伺いました。日本の伝統的な「兜」をモチーフにした海外向けのアクセサリーを制作・販売するために、DMM.makeの3Dプリントサービスを活用いただいた事例の紹介です。

お客様プロフィール

DMM.make 3Dプリントサービス 法人様 導入活用事例

株式会社i-Fronte(アイ・フロンテ)納口 直樹株式会社i-Fronte 代表

小中高時代を北海道苫小牧市で過ごす。システムエンジニアを経験し、2016年に札幌市にて株式会社i-Fronteを創業。趣味でものづくりもおこなう。

課題

一つひとつのアクセサリーの造形が細かいため、大量生産に向けたコストパフォーマンスと精度の高さを両立できる方法を追及したい。

効果

DMM.makeを利用することで、アクセサリーの試作品を安価で、また精密なデザインを容易に再現し作成できるようになった。

お客様の声

試作品の価格が1000円台で、造形の精度や素材の多様さも満足できるレベルでした。Webサイトで各素材の概算費用が出せる機能も非常に役立ちました。

北海道でシステム開発からVR事業までを一手に担う株式会社i-Fronte

まずは株式会社i-Fronte様の主な事業内容について教えていただけますか?

納口様:ソフトウェア開発やWebシステム開発、各種ソフトウェアの企画、設計、導入支援などをおこなっています。また、デジタルコンテンツの制作、映像制作、VRコンテンツ開発も手がけております。基本的には、IT関連の様々な課題解決を一手に担っています。
北海道エリアではシステム開発からVR事業までオールラウンドで対応できる企業としては稀有な存在だと自負しています。

IT企業様からのご依頼は珍しく、ご注文をいただいた時は驚きもありました。

納口様:個人的にはプログラミングもものづくりの延長線上にあると思っています。
過去には仕事をしながら、自身でシルバーアクセサリーを作って、ECサイトを立ち上げて海外への販売にチャレンジしたこともありました。
2016年に株式会社i-Fronteを立ち上げて、システム開発を中心に事業を展開してきましたが、新規事業として再びアクセサリー販売に挑戦しようと考えています。

VR事業もおこなう株式会社i-Fronte

新規事業に日本の伝統文化「兜」のリングを海外へ

それが今回DMM.makeにご注文いただいたリングだったのですね。今回のご注文について詳しく教えていただけるでしょうか?

納口様:先ほどもお話したように、過去にはシルバーアクセサリーの制作と販売をおこなっていました。
その時は見切り発車をしてしまったという反省があります。
特に私が銀粘土から一つひとつ手作りをしていた為に、時間がかかりすぎてしまいビジネスとして継続していくことが難しかったのです。
当時の学びを活かして、私は作ることよりもアイデアを考えたりより売れるために集中できるようにしたいと考えました。
具体的には、「鬼」や「兜」をモチーフにしたアクセサリーを3Dプリンターで制作し、販売することを検討しています。​​

大変興味深いですね。なぜ鬼や兜をモチーフにしたのでしょうか?

納口様:私自身、戦国武将や大河ドラマがとても好きなんです。
それから、日本の伝統品が欧米やアジアをはじめとした外国人にウケが良いこともあります。

しかしながら、海外で何がヒットするかというのは完全には予測ができません。
3Dプリンターなどで安く・手早く試作をしながら、新規事業を成功させていきたいですね。
プロに依頼して作成した3Dデータ。このような形状を粘土で作り上げるのは難しいのだそう。

初めての3Dプリンターでアクセサリー制作、塗装にも挑戦。「銀粘土と比べると楽で安い」

これまで3Dプリンターをご自身で動かしたり、外注サービスを使ってものづくりをしたことはあったのでしょうか?

納口様:いいえ、全く初めての経験でした。
シルバーアクセサリー制作で銀粘土を使っていた時は、形状の再現性や均一性が難しいと感じたんです。
磨いて削るのも大変ですし、焼成で予想外に変形したり歪んだりといったことがありました。

そこで「精密なデザインも再現できるのではないか?」と期待して3Dプリントの活用に踏み切りました。
実際にDMM.makeに注文して届いたものを見てみると、家紋や鬼の歯のような細かいデザインや、指輪の中空構造もきれいにできていました。銀粘土では再現ができないようなクオリティでした。

初めての3Dプリントにあたり3Dデータはどのように用意されましたか?

納口様:クラウドソーシングのサービスを使って、3D CADデザイナーに依頼しました。
3Dプリンターでのものづくりをしている実績がある方だったので、私はアイデアやイメージを伝えて、3Dプリントするにあたって最適なモデリングをしていただきました。

DMM.makeでも3Dデータ作成の代行はおこなっていますが、アクセサリーや工業製品などそれぞれ強みをもったデザイナーさんに依頼するのは良いアイデアですね。
それでは今回3Dプリントの外注先としてDMM.makeを選んでいただいた理由は何でしょうか?

納口様:まずは札幌市内で3Dプリントをしてくれる企業を探したのですが、3Dプリントの外注会社がほとんど見つからない状態でした。そこでインターネットで探していたところ、DMM.makeの存在を知りました。

ありがとうございます。DMM.makeのサイトやオンライン注文画面の使いやすさはいかがだったでしたか?

納口様:非常にベーシックな注文画面だったと思います。注文にあたって迷うことはありませんでした。

見積り画面では3Dデータを元に、素材ごとの見積り額を簡単に見比べることができて便利だと感じました。

初回は「高精細アクリル|MJT|3500HDMax」、2回目以降は「エコノミープロレジン|SLA」の素材をそれぞれお選びいただきましたね。

納口様:はい。1回目からデザイン変更を経て、見積り結果の画面を見て値段を比較した結果「エコノミープロレジン」の方が安いと分かりこちらを選びました。
実際の値段も試作品一つあたり1000円台におさえられかなり安いと感じました。これは銀粘土を利用した場合よりも安かったですね。

DMM.makeを利用したことで他にどんなメリットがありましたか?

納口様:造形の精度や素材の多様さも満足できるレベルでした。

3Dプリントしたリングをエアスプレーにて塗装した様子

今回は弊社で注文した物にさらに塗装をしてくださったようですね。

納口様:はい、エアスプレーを使って着色しました。
まだ3Dプリント特有の粒感が残っているので、磨きをしたらもっと綺麗になるのではないかと思います。

メタリックで美しいですね。海外の方にも人気が出そうなデザインです!
このような後加工についても弊社はご支援実績がありますので、ぜひスタッフにもお気軽にご相談くださいね。


海外へECで展開!量産も3Dプリンターで

DMM.make 3Dプリントサービスへのご要望がありましたらお聞かせください。

納口様:概ね満足していますが、納期がもう少しだけ短くなればなお活用しやすいと思いました。​​

貴重なご意見をありがとうございます。最後に、今後のご展望について教えていただけますか?

納口様:これからも試作品の塗装色を色々試して、どのデザインや色がベストなのか検討したいと思っています。
星の数ほどあるDMM.makeの素材の中から、どれを使うかも今後の悩みの一つです。​​

最終的にどれくらい生産するかは未定ですが、今のところは少しずつ作品を売りながら、買ってくださった方に逐一アンケートをとって方向性を定めようと考えています。
また、欧米をマーケットとしつつも、今回は東南アジアにも進出してみたいですね。
たくさん売れるようでしたら自社で3Dプリンターを購入するのもありだと思っています。

弊社はサービスビューローとして、様々なメーカーの3Dプリンターを動かし、多様なお客様のご要望に応えています。3Dプリンターの購入か外注か迷ったときや、どの機種を購入するかアドバイスが欲しいときもお気軽にご相談いただければと思います。
今回は貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。


株式会社i-Fronte(アイ・フロンテ)

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