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2013/09/10
難易度:
デスクの上や引き出しの中を整理すると、必ずと言っていいほど出てくるクリップ。しかし、いざ必要な時にクリップを探し回ることもしばしば…。今回はそんな煩わしさを解消するアイテム、「クリップホルダー」を作ります!もちろん、ただのクリップホルダーではありません。世界遺産となった富士山をモチーフにしたクリップホルダーです!
「Polylineツール」を使って平面上に富士山の断面を描きます。線と線の間隔は1.5mmほどにしましょう。
描いた断面を長方形の中心線を基準に360度回転させ、回転体を作ります。Constructメニューの「Revolveツール」を選択して、回転させたい平面と、回転体の基準となる中心線をそれぞれクリックすれば回転体が完成! どこからどうみても富士山ですね!
富士山の雪をかぶった部分と地肌が見える部分の2パーツに分解します。断面図に雪山部分と地肌部分を隔てる長方形を描き、高低差をつけた長方形をさらにもうひとつ配置。
次に、背の低い長方形の一端を回転させることで浮き上がらせます。
Constructメニューの「Loftツール」を使用して、背の低い長方形と背の高い長方形で立方体をつくります。ツールを選択したら、二つの長方形をクリックするだけで、自動で立方体を描きだします。ちょっとややこしい行程ですが、うまくいきました?
立方体が完成したら、富士山の中心を軸に交互に反転コピーすることで、ジグザグの穴のないバームクーヘンのような物体を作ります。さて、この物体を何に使うかというと…
富士山の分解に成功です!!やり方はとっても簡単。ジグザグと富士山をくっつけて、「Combineツール」を選択。富士山からジグザグの順にクリックしてから、プルダウンでSubtractを選択。エンターキーを押して、図のように富士山が切り取られれば成功です! ※頂上部分の切り抜きは、プルダウンでIntersectを選択してくださいね。
今回のクリップホルダーでは、富士山内部にリング型の磁石を内蔵することで、クリップをくっつけます。そのため、ここからは磁石を抑える筒形状の上パーツ、磁石を固定する下パーツを制作します。磁石は直径20mm、高さ5mmを想定しています。
底面に円柱を二つ配置。中心の円柱を一旦取り外し、ステップ3の富士山の分解で使用した「Combineツール」を使用して、底面に二つの穴をあけます。
次に、二つの穴にL型アームを取りつけます。樹脂素材の弾性が十分得られるように、アームと穴の間の切れ込みを広く取ります。アーム自体は長方形を二つくっつけただけの簡単なものですよ。
アーム部分に「Combineツール」で穴をあけ、角張った部分をなめらかにする「Filletツール」を施します。
反対の穴にはコピー&ペーストでアームを設置すれば下パーツ完成です。
上下パーツと磁石をホールドするための、パチンとはまるツメをつくります。3つの長方体を組み合わせてツメの土台を制作します。別々の立体を合体させる際は「Combineツール」でプルダウンのJoinを選択します。
両端に土台を作り終えたらツメを設置。
さぁ、ここまで作り上げたら「もう完成!」と言いたくなるところですが、ここで手を抜いてはいけません!最後の仕上げに噴火口のナミナミをつくります。ここでは、富士山の分解で使用したジグザグの物体を再利用します。
合体!!
切り取り方法は、ステップ3とまったく同様です。最後の行程です。あせらず慎重に、富士山頂をバッサリ切り取り、ジグザグの山頂に「Filletツール」をかけてナミナミの山頂にすれば…. 富士山型クリップホルダーの完成。どこからどうみても富士山です!机の上に世界遺産なんて素敵じゃないですか?みなさんもぜひ、つくってみてください。