会社や楠野様のお仕事内容について
はじめに、御社のご活動内容をご紹介いただけますでしょうか。
楠野様:当社はいわゆる「住宅メーカー」です。
もともと当社は戸建に特化した事業展開をしてまいりましたが、昨今では分譲住宅や賃貸住宅を含む新築請負事業のほか、リフォーム、不動産の分野にも取り組んでいます。
街づくり事業においてはマンション、商業施設など、様々な事業を展開するようになりました。
事業の裾野は拡がりましたが、戸建販売は当社の事業を支える大きな柱のひとつに変わりはありません。
建売住宅もありますが、お客様からご注文をいただいてから建築する“注文住宅”がメインとなっています。
楠野様の簡単なプロフィールもお願いします。
楠野様:神奈川エリアの販売企画などをおこなう部署におります。
施策を立案して、実際に施行する部署にいて、その中でDMM.makeの3Dプリント住宅模型を利用させてもらっています。
私自身は会社に入ってからもうじき30年。そのうちの26年は営業業務を行っておりましたが現在は営業のサポートをする仕事をおこなっております。
3Dプリント住宅模型の導入理由
御社では3Dプリント住宅模型を導入される前から住宅模型をご活用されていると伺いました。
それまではどのように住宅模型を使われていたのでしょうか?
楠野様:営業現場で模型が必要になってきている背景があって、それには2つの理由があります。
1つ目は、お客様に三次元のご提案をする機会が増えてきていること。
今までは平面の図面でご提案していましたが、最近では吹き抜け、スキップフロアなどの二次元的な説明だとご理解いただきにくい構造が増えてきました。
それを図面で表現し切ることは難しく、お客様はもちろんプロではないので図面を見ていただいてもなかなかイメージしていただくことが難しい。
そういった中で住宅模型があると、間取りや完成時のイメージを非常に伝えやすいというのが理由の1つです。
なるほど。確かに図面だけ見せられてもイメージはしづらいですね。
楠野様:2つ目の理由は、他社との差別化に住宅模型が効果的だからです。
「住宅を購入する」というのは、お客様の人生の中で非常に高額なお買い物になるので、数社を比較検討することが多い。
競合他社と比較検討された時に、プレゼンテーション用の資料とは別にお客様へわかりやすくご提案する方法として、住宅模型を導入するようになりました。
現在も他社との差別化アイテムとして、住宅模型を活用しています。
住宅模型を活用するタイミングは、契約前にお客様へプレゼンテーションをするタイミングですか?
楠野様:そうですね。
いろいろなご提案内容を補助する目的や、お客様にご理解いただきやすくするために住宅模型を活用しています。
3Dプリント住宅模型を導入される前の住宅模型はどのように制作されていたのでしょうか。
楠野様:現在も併用していますが、3Dプリント住宅模型の導入前は紙模型の住宅模型製作会社に依頼していました。
数社の紙模型製作会社に依頼していたのですが、ひとつひとつが手作業で作られているので、1件の依頼でだいたい2〜3週間ほどの時間がかかります。
模型を活用するケースが増えていて、紙模型製作会社側で受注が増えると納期に時間がかかってしまったり…。
そんな時でもDMM.makeの3Dプリンターで依頼する場合には、お客様へプレゼンテーションをするまでのリードタイムを明らかに短くすることができました。
3Dプリント住宅模型とこれまでの提案方法の違い
ご提案方法に関して、“図面”といっても立面図もご活用されているかと思います。
それでも住宅模型を活用するほうがお客様にはご理解いただきやすいのでしょうか?
楠野様:これは私の感覚的な話になりますが、お客様の7割くらいは、外観よりも住宅内観・インテリアの空間がどうなっているかを重視する人が多い印象があります。
もちろん外観を重視する人もいるので、お客様によって重視されるポイントは違います。
そういった場合に、平面図や立面図だと内部の空間をイメージすることが難しいので、住宅模型を使ったほうが圧倒的にイメージをご理解いただきやすいと思っています。
空間のプレビューという意味でいうと、住宅のイメージをパースでお見せするような仕組みも使われているかと思います。
それと実際の模型を使った場合の違いは何かありますでしょうか。
CGの場合は、単純に視点が1つしかないのでリアル感が伝わりにくいこともあります。
実物の模型を使った場合は、外観も内装も俯瞰的に見ることができます。
これは実物ならではの強みですよね。
製作した模型を上から覗き込むことで、住宅が完成した後のよりリアルな生活のイメージを膨らませていただけます。
打ち合わせにおいて、具体的にどのように住宅模型を活用してお客様へのご提案されていますか?
楠野様:間取り説明はもちろんのこと、お客様のご家族間のコミュニケーションツールとして、模型を使っていただいております。
基本的に注文住宅でのご依頼は契約後にそのままの図面で建てることはほとんどありません。
お客様はプロではないので、家を建てようと思っても、何をどうしたいかが具体的になっていないことが多いんです。
なので、とりあえずご提案内容をまとめて、出来上がったものをお客様にご説明して、「ここはこうしたい」「これはこうできないか」といったやりとりをする中で、表現方法ややりたいことが明確になります。
なるほど。お客様とディスカッションをしながら間取りや内装を決めていくということですね。
楠野様:そうですね。一人で住む家なら簡単かもしれませんが、ご家族で住まわれる場合はそれぞれが要望することが違います。
結構多いのが、ご家族間であっても思いやりの行き違いがあることです。
よりリアルな生活像がイメージできる住宅模型を使うことで、ご家族間の会話のきっかけが作れてお互いの要望のすり合わせができます。
ご契約後に間取りが変わることは我々にとって当然のことで、その後のプラン変更の話も比較的スムーズに進められます。
3Dプリント住宅模型を利用してよかったこと
3Dプリント住宅模型を導入するようになって、良かったことは何かございますか?
楠野様:お客様にプレゼンテーションをするまでのリードタイムが短くなりました。
先ほどもお伝えしたように、紙模型を依頼した場合は2〜3週間ほどの時間がかかってしまうので、たとえば1週間後に提案内容をまとめてほしいというご要望には間に合いません。
業界内では模型を使う企業が増えているものの、その一方で紙模型製作会社の数自体は増えていないこともあって、受注が増えると納期までの時間がさらに伸びてしまいます。
なるほど。需要はあるものの、供給が追いついていない形ですね。
楠野様:そうですね。
3Dプリントで1/100スケールならたとえ1週間後のプレゼンであっても住宅模型を用意することができるので、よりスピーディにお客様へのご提案ができます。
紙模型製作会社はひとつひとつが手作業でどうしても量産が難しいので、納期の面では3Dプリントの住宅模型の方がアドバンテージがありますね。
ありがとうございます。営業目線でのメリットはリードタイムということですが、その他に3Dプリント住宅模型を使って良かったことはございますか?
楠野様:あとはやはり、紙の平面図よりも実物の住宅模型を使ったほうが、お客様が生活シーンを思い描きやすくなったことも大きいですね。
リアル感のある提案内容をお客様によりわかりやすく伝えられるようになったことは大きなメリットですね。
お客様からの印象や評価
住宅模型でご提案をされた際のお客様からの印象や評価はいかがでしょうか?
楠野様:評価は非常に高いと思っています。
住宅模型を用意することはお客様にお伝えしないことが多いので、サプライズで感動していただくケースは多々あります。
ご提案後の住宅模型は、成約後のお客様にプレゼントされるのでしょうか?
プレゼンテーションの際にそのままお渡ししています。
成約後はリビングのサイドボードなどに飾っていただいていることが多いみたいですね。
参考になります! お客様自身が新たな3Dプリントの使い道を広げてくださっているのだと感じました。
これからもどうぞよろしくお願いします。
【DMM.make 3Dプリント住宅模型サービス】
▼Webサイト
https://make.dmm.com/public/print/housemodel/b_8/
▼お問い合わせ
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