DMM.makeでは美しい透明が特徴のクリアアクリルがリニューアルしました。
こちらの3Dプリント素材は、より透明感を出すためにお客様ご自身で後加工をしていただく必要があります。
さらに透明にするためのノウハウを、ストラタシス・ジャパン社から教わりました。J750のカラー3Dプリント素材などにも使える方法ですので、ぜひお役立てください。
3Dプリントした物を研磨する方法【動画】
3Dプリントした透明のアクリル素材に「より透明度を出したい」と思われる方もいるかもしれません。簡単な方法で研磨ができるので、そのノウハウをお伝えします。
\今回はこちらの素材を例に研磨していきます/
STEP0.研磨する道具の準備
研磨には手頃な価格でも手に入りやすいゴム砥石や耐水ペーパーを使うだけでもなめらかになります。仕上げにはクリアラッカーを使うとツヤが出ます。
STEP1.モデルの準備(サポート除去)
ウォータージェットを利用して、プリント済みの造形物をきれいに洗浄し、サポート材を除去します。
J750などの3Dプリンターはマテリアルジェッティング方式で、サポート材はジェル状のやわらかい素材です。
手間はかかりますが、こちらの機材がなくても手で外すことができます。
STEP2.表面のドライ研磨
動画提供:ストラタシス・ジャパン社
線や段差をすべて完全に除去するには、造形物を乾燥させたのち、ゴム砥石または200グリット程度のサンドペーパーで研磨し、320グリッドのものでも研磨します。
STEP3.表面のウェット研磨
動画提供:ストラタシス・ジャパン社
造形物を水で濡らして軽く研磨し、400グリット、600グリット、1000グリットの耐水ペーパー(サンドペーパー)で研磨を進めます。ペーパーを変えるたびに造形物を水ですすぎ、砂と破片を除去します。
STEP4.マイクロメッシュ研磨(省略可)
動画提供:ストラタシス・ジャパン社
さらに仕上げる場合はマイクロメッシュサンドペーパー(1500、1800、2400、3600、4000)で造形物を研磨します。すすぎには石鹸水の使用を推奨します。
STEP5.造形物の研磨
より美しい仕上がりにしたい方は研磨機を使用します。
可能であれば、バフ研磨機、リューター等の回転具を使用しましょう。
STEP6.研磨後の仕上げ
動画提供:ストラタシス・ジャパン社
柔らかい布または緩衝パッドを使用してモデルの光沢を出します。
ハンドポリッシャーやポリッシュ材で研磨しても良いでしょう。
クリアラッカーで仕上げもOK
動画提供:ストラタシス・ジャパン社
こちらはクリアラッカーで仕上げをした例です。ご希望の質感に合わせて、利用してみてください。
今回は一部の動画を用いて解説しましたが、全工程をチェックされたい方は以下よりご覧ください。
3Dプリンターでの造形物を研磨するときのポイント
デザイン確認やモックアップだけでなく、内容量がわかるようにクリアな透明度が欲しいときや、人目に触れるために美しい透明感を出したいとき、こちらで紹介した研磨の方法がお役に立つでしょう。
3Dプリントであれば、少量から透明やカラーの樹脂素材が欲しいとき、欲しいデザインのものが手に入るのが魅力です。
組み立て用のモデルでクリアランスが厳しい場合を除いて、ほとんどの場合は研磨をして問題ありません。
3Dプリンター製品を失敗なく造形するためにDMM.makeではプロがサポートいたします。
「こんな用途で使いたいが、どの3Dプリント素材が良いか分からない」「3Dプリンターで出力したもののアッセンブリや後加工について相談したい」といったご相談もお気軽にお寄せください。
研磨の方法もマスターして、ぜひイメージ通りの3Dプリント製品を手頃に手に入れてくださいね!