AM(アディティブ・マニュファクチャリング)|AM技術と3Dプリントの違いも解説

この記事では「AM(アディティブ・マニュファクチャリング)」の意味、3Dプリントとの違いやメリット・デメリットについて簡単に解説します。

AM(アディティブ・マニュファクチャリング)とは?

AMとはAdditive Manufacturing(アディティブ・マニュファクチャリング)の略で、材料を積み重ねて立体物を造形する製造方法を指し、日本語では「付加製造」のほか「積層造形法」などと訳されます。

AMは、従来の切削加工を意味するSM:Subtractive Manufacturing(サブトラクティブ・マニュファクチャリング)、日本語訳では「除去製造法」「減算製造法」と対比して語られることもあります。

「AM技術」「AM加工」といった言葉の使い方をすることもあります。そして「AM装置」は3Dプリンターを指します。

AMは3Dプリンティングの意味で使われている

「AM技術」とは一般的に「3Dプリンティング技術」と同義です。どちらもデジタルモデルを元にして物理的なオブジェクトを層状に積み重ねて製造する技術と言えます。

ビジネスやアカデミックの世界では「SM」と比較して「AM」と使うシーンなどもありますが、「3Dプリント」の方が耳なじみがあるかもしれませんね。

参考:
MIT Sloan“Additive manufacturing, explained”
https://mitsloan.mit.edu/ideas-made-to-matter/additive-manufacturing-explained

AM技術のメリット|製品開発スピードのアップに期待

AM技術のメリットとしては製造・生産の効率化が挙げられ、ビジネスの分野でも広く活用が期待されています。AM技術のメリットをまとめました。

AM技術のメリット一例
  • 生産プロセスの最適化、効率化
  • 製品開発のスピードアップ
  • コスト削減
  • また「オーダーメイド製品」「カスタマイズ製品」に対応可能なので、世界に一つだけの物やジャストサイズのパーツが欲しい時にはAM技術が活躍します。

    AM技術のデメリット|導入ハードルが高い…?

    AM技術は旧来の製造方法と異なるやり方ですので、最初は戸惑いを覚えることもあるでしょう。3Dプリンターを購入するとなるとまとまった資金も必要ですし、3Dモデリングの知識・技術に時間がかかるのは事実です。AM技術を使い始める際に気をつけたい観点は以下の通りです。

    AM技術活用時の注意点
  • 適切な材料選び
  • 精度と品質の確保
  • セキュリティ対策
  • AMは大量生産に向かない?

    AM製造は「大量生産に向かない」との声もあります。
    金型などを使用した従来の造形方式とAM製造とを比較して、損益分岐点を見極めるのが良いでしょう。
    一方で「少しずつマイナーチェンジを施した物を大量に作りたい」という場合はAM製造が適しているケースが多いです。

    AMに適しているのは小ロット~中量生産です。3Dデータ、3Dプリンターと素材があれば必要な時に必要なだけ製造できます。

    手軽にAM技術を活用。3Dプリント造形サービスで高品質な製品を

    「AMが適していそうだが、リソースがない」という場合は、3Dプリントの外注サービス、いわゆる「受託造形サービス」の利用がオススメできます。
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    AM(3Dプリント)もSMも目的や特徴をおさえて賢く使おう

    ここまでAM(アディティブ・マニュファクチャリング)について解説してきました。
    AMとSM及びその他の製造方法のうち、「どちらが優れている/劣っている」というわけではありません。それぞれにメリット・デメリットがあるので、用途によってそれぞれを使い分けたり、ハイブリッドに生産方式を組み合わせたりしていくことが重要です。
    様々な造形方式や素材・ツールを使って、ものづくりを前進させましょう!

    「3Dプリントを使って開発や生産プロセスを改善させたい」「製作の幅を広げたい」と思ったら、ぜひ一度DMM.makeへご相談ください。

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