DMM.makeが注目! 2023年10月の3Dプリンター/AMニュースまとめ

2023年10月注目の3Dプリンター/AM関連ニュースをお届けします。
新技術や素材の開発からより便利になる新サービスまで、国内外でおこった革新的な5つのトピックをDMM.make が独自の視点で厳選してご紹介。
3Dプリントの可能性に触れてみましょう!

オンラインコミュニティ「みんなの3Dラボ」が1周年を迎えました

無料オンラインコミュニティ「みんなの3Dラボ」、はじめました!

「みんなの3Dラボ」(通称:「みんすり」)は、DMM.makeが運営する3Dプリントに興味を持っている人であれば、誰でも無料で参加できるオンラインコミュニティです。
初心者が躓きやすい「3Dデータ作成」に特にフォーカスをして、「だれでも3Dデータを使えるようになる、優しい世界を作るためのコミュニティ」を目指し、2022年10月26日に産声をあげた「みんすり」。多くの皆様に支えられて、1周年を迎えました!

現在もデータ作成の過程やちょっとした3Dプリンティングのコツなど、様々なトピックが日々交わされています。
DMM.makeスタッフ(熟練スタッフも!)がアドバイスや交流させていただくこともあります。ぜひ気軽にご参加ください★

このメディア、「みんすり情報局」も「初心者から上級者まで、リスペクトとやさしさをもってものづくりを楽しめるメディアにしたい!」という思いをもって、「みんすり」のお名前をのれん分けさせてもらいました。

NASAがAM製のアルミニウムを搭載したロケットノズルを試験

NASAは深宇宙ミッションの一環として、3Dプリント(AM)製アルミニウムを用いたロケットノズルの試験をおこないました。
アルミニウムを採用することによりロケット本体の軽量化が可能になります。
アルミニウムは超高温への耐久度は低く、脆弱であるため、アルミニウムAM製部品はロケットエンジンへ利用されていませんでした。
しかし新しいアルミニウムと特殊な粉末を用いることでこの問題をクリアしたのです。

DMM.makeでも「アルミニウム」や、宇宙でも活用されている「エンジニアリングプラスチック(エンプラ)」のお取り扱いがありますよ。

参考:NASA“NASA’s Innovative Rocket Nozzle Paves Way for Deep Space Missions”

【磨きもOK!】DMM.make 3Dプリント素材紹介「アルミニウム|SLM」編

中南米グアテマラに初の3Dプリント建築

中南米エリアでセメントでシェアを持つプログレソはデンマーク企業である3DCPグループと協力し、グアテマラ初の3Dプリント建築を出力しました。
この建築物はおよそ高さ3メートルで、計26時間のプリントで出力されました。
このプロジェクトは地震の発生しやすい地域における3Dプリント建築の耐久性や可能性を検証するためのものです。

3Dプリント住宅の耐震性は地震大国・日本でも重要な課題…!
また積層痕がグアテマラの風景にもマッチしており素敵ですね。

参考:COBOD”3D CONSTRUCTION PRINTING COMING TO LATIN AMERICA: THE FIRST 3D PRINTED BUILDING MADE IN GUATEMALA IN SEISMIC REGION”
3DCPGROUP“Mirador Pavilion”

米陸軍 金属AM製部品搭載のエンジンのテスト飛行を受理

10月13日、米国を中心に展開し、航空機エンジンで高いシェアをもつGEエアロスペースは金属AM製部品が採用されたエンジンの飛行試験が米陸軍に正式に受理されたことを発表しました。
AM技術が導入されるのは回転翼機向けのエンジンT901です。
以前から試験的に金属AMは利用されていましたが、それが軍用機に本格的に採用されるフェーズに来たといえます。

AM技術だからこそ加工できた微細かつ高耐久な造形で、さらにエンジンの軽量化と高出力化を実現しました。

戦争はテクノロジーを進化させるといいますが、一日でも早く3Dプリンターが人のためやクリエイティブな用途で活用される平和な世の中になることを望みます。

参考:GE Aerospace“GE Aerospace T901 Engines Accepted by U.S. Army in Support of Improved Turbine Engine Program”

頭蓋骨の一部を3Dプリント製インプラントに置き換え

頭蓋骨が陥没してしまった患者の頭部のCTスキャンデータから患者だけのインプラントを3Dプリントし、患者の頭部に接合した整形手術が成功をおさめました。
この3Dプリントには生体適合性のあるPEEK材が用いられ、またこのスイスのバーゼル大学らの協力のもとおこなわれました。

「患者一人ひとり異なる骨の形・大きさの医療機器が、安全に即座に作れる」という証明になり、頭蓋インプラント市場の規模は2030年までに今後成長を続けると見込まれています。

参考:3D Systems“3D Systems’ Extrusion Technology to Produce Patient-specific PEEK Implants Supports Ground-breaking Cranial Surgeries at Leading European Hospitals”

「その人に必要な物をその人のためにつくる」オーダーメイド・カスタムメイドを得意とする3Dプリントの特徴を活かした事例でした!

編集後記

「みんすり」は3Dモデリングや3Dプリンターユーザーの皆様と身近に交流できる大切な場所です。
たくさん愛して、支えてくださりありがとうございました!

さて、2023年10月の個人的ニュースは「3Dプリント製グッズでハロウィンをより楽しめる」と知ったことでした。ジャックオランタンといったはもちろん、自分にぴったりなサイズの仮装グッズも作って楽しんでいる方も少なくないそうです。
(確かにコスプレ用途でのご注文もしばしばいただきます…!)

来月もより多くのハッピーで役に立つ情報をお届けいたします!

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