DMM.makeが注目! 2023年9月の3Dプリンター/AMニュースまとめ

2023年9月注目の3Dプリンター/AM関連ニュースをお届けします。
新技術や素材の開発からより便利になる新サービスまで、国内外でおこった革新的な5つのトピックをDMM.make が独自の視点で厳選してご紹介。
3Dプリントの可能性に触れてみましょう!

学生フォーミュラ大会2023開催! DMM.makeの利用経験もある京都工芸繊維大学が2連覇達成


8月28日(月)から9月2日(土)にわたり「学生フォーミュラ日本大会2023」が開催されました。灼熱の太陽の下で、熱い戦いが繰り広げられました。

総合優勝は京都工芸繊維大学、2位に日本自動車大学校、3位に岐阜大学という結果になりました。
近年ますます注目を集めるEV(電気自動車)クラスでは、名古屋大学が優勝しました。

京都工芸繊維大学は、過去にDMM.makeの3Dプリントサービスを利用いただいたこともあります。

3Dプリントサービス活用で優勝へ! 京都工芸繊維大学学生フォーミュラ参戦プロジェクトチームGrandelfino

【DMM.make 3Dプリント×学生フォーミュラ出場校インタビュー】
小型フォーミュラカーの最終製品に3Dプリンター活用 東京農工大学 TUAT Formula
難易度の高い形状を実現するために3Dプリンターを活用 フォーミュラSAE北海道

また、静岡県小笠山総合運動公園、通称「エコパ」での開催は今回が最後。
来年からはAichi Sky Expo(愛知県国際展示場) での開催になります。

私たちDMM.makeも会場にお邪魔させていただきました。
われわれが知っている以上に多くの学校で3Dプリントパーツが使われていることに驚き…!
DMM.makeとしても未来ある学生さんの応援に力を入れていきたいと思っております。

DMM.makeではささやかな応援の気持ちとして「学生フォーミュラ割引」をおこなっております。
フォーミュラカーの作製に3Dプリントパーツを利用したいとお考えのチームは、ぜひこちらからお問合せください

DMM.makeは学生フォーミュラを応援します! 3Dプリント学割のお知らせ

参考:「学生フォーミュラ」

CULTURE-PRENEURS 30が発表、存在感を見せる3D技術

『Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)』(リンクタイズ株式会社発行)が、「CULTURE-PRENEURS 30(カルチャープレナー30)」を発表しました。この文化やクリエイティブ領域でめざましい活躍をしている文化起業家が選出されるものです。

選ばれた方の中には、AIとの会話から3Dモデルを自動で生成する「EMARF AI」などを開発したVUILD株式会社の創業者・秋吉浩気さん、3D CADやプログラミングなどを活用し伝統の技術との融合を目指す陶芸家・建築家の奈良祐希さん、そして3Dプリンター技術なども巧みに使いながら「新価値の創造」を指名とするクリエイター集団secca inc.の代表取締役・上町達也さんなどが名を連ねました。

伝統的な技術と3Dものづくりのテクノロジーをかけ合わせることで、新しい価値を生み出した方々にスポットライトが当たりました。

参考:Forbes JAPAN「CULTURE-PRENEURS 30」

Polyuse 建設用3Dプリンタの見学会を山口県下関市で実施

建設用3Dプリンタを中心とした技術開発やサービスを提供する株式会社Polyuseは、9月8日に山口県下関市内で建設用3Dプリンターのデモンストレーションを実施しました。

FFF方式3Dプリンタと同じように、建設用3Dプリンタはノズルからセメント系材料を吐出し層を積むことで構造物を建設します。

3Dプリンターを活用することで、土木・建設業界で課題となっている「人手不足」の解消だけでなく、「工期短縮」や「型枠の材料の減量化」などの実現が期待されています。

参考:NHK 山口県のニュース「土木工事を省力化へ 建設用3Dプリンター県内で初公開 下関」

ニコン 独の金属3Dプリンターメーカー「SLM」を完全子会社化へ

株式会社ニコンはドイツの3DプリントメーカーSLM Solutions社の完全子会社化完了を発表しました。
2023年1月には独の金属3DプリンターメーカーであるSLM社を連結子会社化していました。

SLM社は研究・開発・製造を行う世界有数の産業用金属3Dプリンターメーカーであり、自動車や航空宇宙、医療といった分野の顧客をもっています。
AM技術の普及に伴い、ニコンは2026年までに「金属AM市場規模は中長期的な成長期に入る」との見通しをもっており、金属AM市場のリーディング・プレイヤーを目指すことが伺えます。

7種の主要な3Dプリント技術|『All3DP Pro』翻訳・転載記事

参考:Nikon「SLM Solutions Group AGの買収について 発表情報」

米Formlabs セラミック部品が出力可能なレジンを発表

米国FormlabsはSLA光造形方式プリンター向けに新たなレジン「Alumina 4Nレジン」を発表しました。

レジンでの造形後、造形物を1000℃以上でおよそ1週間の脱脂、 焼結をおこなうことで99.99%を誇る超高純度のアルミナセラミックス部品の造形を可能とします。
従来のプレス成形や射出成形と比較して、圧倒的なリードタイムの短縮・コスト削減が期待できるでしょう。

最高対応温度は1,500℃! セラミック素材を3Dプリントならではの自由設計ができるのも魅力的ですね。

参考:Formlabs「3Dプリントに手頃な価格のセラミック材料が登場:Alumina 4Nレジンでセラミック部品の製造が可能に」
Formlabs株式会社のプレスリリース

編集後記

学生や伝統工芸の分野など、3Dプリンターの裾野の広がりを感じられた9月でした。
DMM.makeをご利用してくださった方々の活躍に注目が集まり、自分たちのことのように喜んでおります!
「3Dプリンターでなければ実現できなかった」ことのお手伝いができていることを光栄に思います。

また今回のニュースまとめでは取り上げませんでしたが、夏から新作の卓上3Dプリンターの話題も相次ぎました。
3Dプリンターのマシンについて語りたい方は、オンラインコミュニティ「みんすり」でもお待ちしております!

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