【精密造形にも!】DMM.make 3Dプリント素材紹介「ステンレス編」

DMM.make 3Dプリントで扱える素材を紹介する本シリーズ。今回のテーマは、金属素材の「ステンレス(SUS316L) 」です。造形サンプルを見ながら、ステンレスの特徴やオススメ用途などを解説していきます。

ステンレス|SLM(SUS316L)基本スペック

ステンレスは優れた耐食性と耐熱性を持つ金属です。

得意なジャンル雑貨(腕時計・宝飾品)、自動車産業機器、食品・化学プラント、航空・宇宙産業など
カラーグレイシルバー
価格帯目安高い
質感なめらか
中空構造可。ただし材料を材料を抜くため直径10mm以上の穴が必要です。また穴が開いていてもモデルの構造上、製造できないことがあることを予めご了承下さい。
造形可能な最大サイズ縦320mm×横320mm×奥行380mm
発送目安10~25日

ステンレス(SUS316L)の3Dプリントは、金属粉末を溶融させてベースプレートの上に垂直方向に積層する SLM(直接金属レーザー焼結法)という方式で行われています。

DMM.make 3Dプリントでは加工後に残った粉末の吸引や、ワイヤー放電加工機での取り外し、サポート後の研磨などを行なった上で出荷しています。

その他、細かな造形条件はデザインガイドラインを参照してください。

細かい突起は再現可能ですが、片持ち梁の様な細長い形状は不向きとなります。また、形状再現性に優れているため、入稿時にはSTLデータのトレランスを細かくする必要があります。

サンプルチェック

造形サンプルは、写真のような仕上がり。文字もしっかり読めるほど精度が高く、平面では3Dプリントで造形した風合いをほとんど感じられません。

他方、滑らかな部分や凹凸では3Dプリント特有の積層痕が見受けられます。見栄えを気にする場面はなるべく平坦にする、などの造形上の工夫ができそうですね。

おすすめの用途

ステンレスは形状再現性に優れており、雑貨(腕時計・宝飾品)や自動車産業機器、食品・化学プラント、航空・宇宙産業領域での造形に適しています。他方、板金形状には不向きですので、用途に応じて使い分けてみましょう。

ぜひみなさんも、ステンレスの特性をいかしたものづくりに挑戦してみてください!

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