RT(ラピッドツーリング)とは? 3Dプリントで生産性UP


この記事ではラピッドツーリングの意味について分かりやすく解説します。3Dプリンターも活用しつつ、リードタイム短縮やコストの削減、生産効率のUPをはかりたい方はぜひ参考にしてください。

RT(ラピッドツーリング)とは短期間で製造ツールを作ること

RP(ラピッドツーリング)とは、迅速に(Rapid)製造時に必要とする射出成型の金型や治具などの道具を作ること(Tooling)です。
主に3Dプリンターなどのデジタル技術を活用し、生産の時間を短縮をおこないます。

ラピッドツーリングにおいては量産・最終製品に用いる品質・強度をもちあわせた材料を活用します。
特に3Dプリンターの活用・導入が速かった航空宇宙産業、自動車産業を皮切りに、様々な業界でラピッドツーリングが普及しています。

工場治具などカスタムツールが欲しいときに、自社の3Dプリンターや出力代行サービスを使って「サッと作る」。
これがラピッドツーリングです。

試作をラピッドツーリング(RT)、主に自社で活用する道具の製作をラピッドツーリング(RT)、お客様が手にするような最終製品までを手がけることをラピッドマニュファクチャリング(RM)といいます。

RP(ラピッドプロトタイピング)とは? 3Dプリントで新しい製品開発技術に迫る

ラピッドプロツーリングのメリット

ラピッドツーリングのメリットは、素早い製造によりリードタイムの短縮が実現できることです。
従来の製法であれば、1~2ヶ月以上かかる製作期間を、最短1日まで短縮できるでしょう。

また、3Dプリンター主なのメリットと同様に従来のやり方と比較して、低コストでの生産を可能とし、自社の機械に合ったオーダーメイド・カスタムメイド治具の製造、多品種生産、小ロット生産をおこなう際にも適しています。

ラピッドツーリングは特に10,000個未満の製造において高いコストメリットを発揮します。

ラピッドツーリングと3Dプリンター

3Dプリンターは試作品・プロトタイプでの活用のイメージが根強い一方で、製品開発・製造の高速化の道具として重要な役割を果たしてきてきました。ラピッドツーリングを実現するのに3Dプリンターは欠かせません。

ここでは、ラピッドツーリングにご利用いただきやすい3Dプリント素材をご紹介します。

ラピッドツーリングにオススメの3Dプリント素材

ラピッドツーリングは形状確認がメインのラピットプロトタイピングとは異なり、強度や耐久性のあるもの、変形しないものなどが求められるでしょう。現在は最終製品レベルのものまで作れる素材・3Dプリンターも登場しています。

金型製作においては「ABSライク|MJT|J750」が高い人気を誇ります。
治具製作においては金属3Dプリンティングである「チタン|DMLS」や、汎用性の高いナイロン、特にガラスビーズで強化した「PA12GBガラスビーズ|MJF」もオススメできます。

エンジニアリングプラスチックも豊富にご用意しています。耐熱・耐腐食性や生体適合が求められる場面においても1点から簡単に作れるのです。

3Dプリント射出成形型の完全ガイド|『All3DP Pro』翻訳・転載記事

3Dプリント出力サービス活用のススメ

ラピッドツーリングにおいては、自社で3Dプリンターを保有し内製化して生産スピードをアップするのが一般的です。
しかし、3Dプリンターは初期コスト・ランニングコストがかかるうえに、3Dプリンターを扱うことに長けた人材がいる必要があります。
またラピッドツーリングで必要とされる水準の素材に適した3Dプリンターは非常に高価な産業用3Dプリンターであることが多いです。

従来の外注では1ヶ月以上の製作期間がかかっていたツーリング。DMM.makeのような3Dプリント受託造形サービスであればほとんどの製品は1週間程度でお届けできます。
つまり、外注の3Dプリントサービスを使っても十分に安価に製造期間の短縮を実現できます。

「1点だけ」「少量を作りたい」という場合は、3Dプリントの外注サービスの方が高いコストパフォーマンスを誇り、プロが作った高品質の製品を楽に手にできるのも魅力です。

もはや試作だけではない! 3Dプリンターで開発・生産プロセスをより効率的に

ラピッドツーリングは「射出成形を外注してかかる期間をなんとか短くしたい」「早く治具を1日でも早く生産の効率化をおこないたい」というエンジニアの願いを叶えます。
まだラピッドツーリングに取り組まれたことがない方は、ぜひ挑戦してみてくださいね。

初めての3Dプリント、ラピッドツーリングもDMM.makeにお任せください。素材選びやデータの作り方も丁寧にお伝えします。
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