2023年7月注目の3Dプリンター/AM関連ニュースをお届けします。
新技術や素材の開発からより便利になる新サービスまで、国内外でおこった革新的な5つのトピックをDMM.make が独自の視点で厳選してご紹介。
3Dプリントの可能性に触れてみましょう!
DMM.make 3Dプリント事業が10周年を迎えました
こちらは2013年に公開された動画! 懐かしい…!?
2023年7月3日にDMM.make 3Dプリント事業部は10周年を迎えました。
これまで、ビートたけしさんにTV CMにご出演いただいたり、マンガになったりしたこともありました。
また節目となる今年2023年は「3Dプリント×NFTアート」の協力・販売を手掛けた他、アジア・太平洋地域初となる3Dプリンター「HP Jet Fusion 5420W 」を導入にも挑戦いたしました。
まだまだ日本の3Dプリンターの可能性を広げるべく皆さまと共に挑戦を重ねて参りたいと思います。
この先の10年もよろしくお願いいたします!
エンジニアプラスチックをもっと身近に!ストラタシスと共催セミナーを実施しました
DMM.makeでは6月末にエンジニアリングプラスチックを始めとする17種の素材をリリース。
これにより取扱い素材数は約60種類まで拡大しました。
また「高機能樹脂と3Dプリント技術をどのように皆様のものづくりに活かせるのか?」を知っていただくため、ストラタシス・ジャパン様と共催のセミナーも実施いたしました。
サンプルを手に取りながら、担当者が参加者の皆様とお話をさせていただきました。
XYZprinting 9月半ばを目途に3Dプリンタ事業撤退へ
7月1日にXYZプリンティング株式会社は産業用3DプリンタのSLS部門をNexa3D,Inc.に事業売却をし、段階的に3Dプリンタ事業から撤退することを発表しました。
今後も販売製品は代理店の株式会社イグアスを通じて供給を継続するそうです。
XYZプリンティング株式会社は台湾の企業「New Kinpo Group」を母体に2013年に創業、手頃な卓上3Dプリンターから産業用のハイグレードモデル、そしてフィラメントなどの3Dプリント関連商品とソリューションを揃えていました。
10年間本当にお疲れ様でした!
Apple Watchに3Dプリントパーツが搭載!?
Apple社のスマートウォッチ「Apple Watch Ultra」の新世代モデルには3Dプリント製のパーツが使われるのではないかと話題になっています。
これは金融アナリストの郭明錤氏がブログサービスのMediumへ投稿したことがきっかけでした。
ブログ内では3Dプリントを使うことで、「製造時間の短縮」や「コスト削減」、「ESGパフォーマンスへの貢献」などの恩恵がありそうだと示唆されています。
世界中で使われているApple製品。製造元からの輸送をカットし、販売先にある3Dプリンターで製造ができれば、環境保護にも一役買うことになりそうです。
事業部長が注目! Apple社のAM技術活用から目が離せません。
SONYのスマートウォッチwenaでは試作時にDMM.makeの3Dプリントを使っていただきましたね。同じくチタンが使われるとの予想です…!
参考:3DPrint.com“Parts in the New Apple Watch Ultra to Reportedly be 3D Printed”
3Dプリント製のサウナが高知県にオープン予定
7月も3Dプリンターを使った建築の話題が事欠きませんでした。この度3Dプリントするのはなんとサウナ施設!
株式会社Polyuseと和建設株式会社がタッグを組んだ「サウナメランジュ」は、高知県芸西村に2023年11月にオープンを予定しているそうです。
3Dプリントらしい積層がサウナ内の良い雰囲気を演出しているそう…!
参考:株式会社Polyuse「建設用3Dプリンタで印刷のサウナ施設(サウナメランジュ)が高知県にオープンいたします!」
編集後記
編集長である私が3Dプリント事業部の仲間入りをしたのは今年の2月で、あっという間に半年が経ちました。
これまでものづくりからは縁遠いところに身を置いていたこともあり、「3Dプリンターはドラ●もんの秘密道具のようなフィクションの世界のもの」くらいの認識でいたものです。
しかしこの半年で産業界でも私たちの生活の身近なところにもしっかりと3Dプリンターが息づいてきている様を目の当たりにしてきました。
そして人の数だけ3Dプリンター活用のアイデアに溢れており、「こんな物が作れるんだ!」と日々驚かされています。
これからもものづくりを楽しむ皆さんと共に、3Dプリンターの可能性を見つけ出し、発信していけたらと思います。
どうぞ応援よろしくお願いいたします。