DMM.make 3Dプリントで扱える素材を紹介する本シリーズ。今回のテーマはAlSi10Mgという合金を使用した「アルミ」です。造形サンプルを見ながら、アルミの特徴やオススメ用途などを解説していきます。
アルミ基本スペック
DMM.make 3Dプリントで使えるアルミは、AlSi10Mgという合金を使用しており、一般的な鋳造に使われる合金と同等の特性を持っています。 一般的なアルミダイキャストと同様に、磨きやメッキ処理、溶接等の後加工が可能です。
得意なジャンル | 自動車部品全般、航空機部品、電装用導波管、ヒートシンク冷却管、など |
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カラー | マットシルバー |
価格帯目安 | やや高い |
質感 | ざらざら |
中空構造 | 不可。中空構造のモデルは製造不可とさせて頂きます。 |
造形可能な最大サイズ | 縦320mm×横320mm×奥行380mm |
発送目安 | 10~25日 |
アルミの3Dプリントは、金属粉末を溶融させてベースプレートの上に垂直方向に積層する SLM(直接金属レーザー焼結法)という方式によって積層造形します。
DMM.make 3Dプリントでは加工後に残った粉末の吸引や、ワイヤー放電加工機での取り外し、サポート後の研磨などを行なった上で出荷しています。
細かな条件はデザインガイドラインを参照してください。
磨きオプションを選択可能
DMM.make 3Dプリントのアルミでは、バレル研磨による磨き処理が選択可能です。磨き処理を行う場合、2mm以上の肉厚を推奨しています(2022年10月現在、素材ページには磨きオプションが記載されていませんが、造形時に指定いただけます)。
サンプルチェック
磨き処理をかけていない造形サンプルは、写真のような仕上がり。文字はすこし読みづらい印象ですが、細かな形状まで滑らかに造形されています。
磨き比較
磨き処理なし(左)と磨き処理あり(右)を並べると、このような具合に。磨き処理をかけると、よりツヤツヤとした、金属らしい風合いになります。完成品をどのように見せたいかによって、磨きオプションを使い分けるとよいでしょう。
おすすめの用途
アルミは金属の中でも軽量で、強度や硬度も良好なため、軽量化と耐久性の両立に向いています。自動車部品全般や航空機部品、電装用導波管や冷却管等の造形に適した素材と言えます。
ぜひみなさんも、アルミの特性をいかしたものづくりに挑戦してみてください!