DMM.make 3Dプリントで扱える素材を紹介する本シリーズ。今回のテーマは「フルカラーアクリル|MJT|3DUJ-553」(旧名称:「フルカラープラスチック」)です。造形サンプルを見ながら、フルカラープラスチックの特徴やオススメ用途などを解説していきます。
フルカラーアクリル(フルカラープラスチック)基本スペック
造形方式はフルカラーUV硬化インクジェットです。石膏フルカラーに比べ微細なデザインの再現性に優れており、柔軟な表現も可能です。また、ねじ切りやタッピング等の二次加工を行うこともできます。
得意なジャンル | フィギュア、ミニチュア |
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カラー | ホワイト、フルカラー可能 |
価格帯目安 | やや高い |
質感 | なめらか |
中空構造 | 可。ただし、材料を抜くため直径2.5mm以上の穴が必要です。また穴が開いていてもモデルの構造上、製造できないことがあることを予めご了承下さい。 |
造形可能な最大サイズ | 縦290mm×横190mm×奥行149mm |
発送目安 | 7~14日 |
フルカラーの表現力をいかした観賞用のフィギュアや、胸像などを作成するのに適した素材です。
水に濡れても色落ち・変形などの心配はありませんが、45℃以上のお湯の場合は、変形する可能性があります。
他方で、乱雑に持ち運んだり、機能を持たせたりすることには向いていません。
形状先端は最小幅で0.3mm程度まで再現可能です。
※材質の機械的特性を考慮する場合には1mm以上を推奨いたします。
カラー付きデータを入稿する際の注意
- カラー情報を持っている3Dデータ、または3Dデータと関連づけられているテクスチャデータを1つのファイルに格納し、ZIP形式に圧縮して入稿してください。
- 対応3Dデータ:OBJ、VRML、PLY、3MF
- カラー用テクスチャデータ):(.png / .jpg / .bmp / .mtl / .tif)形式
- カラーの再現性は紙の印刷物と比べ、やや落ちます。
- 力を加えたり、落としたりすると破損する事があります。
- 劣化に伴い変形・変色する可能性があります。
その他の細かな条件はデザインガイドラインを参照してください。
サンプルチェック
フルカラーアクリルの造形サンプルを見てみましょう。細かな文字もしっかり読むことができ、高い造形精度がうかがえますね。
グラデーションも鮮やかで、フルカラーならではの表現力が感じられます。
利用事例
DMM×ミマキ「透明を現す」3Dプリントコンテスト作品レポート
おすすめの用途
フルカラーアクリルはUV硬化インクジェット方式で製作することで、フルカラー石膏よりも鮮やかで微細な表現が可能な素材です。フィギュアやミニチュア、立体感を生かした看板やPOPなどの用途で活躍できるでしょう。
ぜひみなさんも、フルカラーアクリルの特性をいかしたものづくりに挑戦してみてください!