【軽量で丈夫!】DMM.make 3Dプリント素材紹介「チタン|DMLS」

DMM.make 3Dプリントで扱える素材を紹介する本シリーズ。今回のテーマは、金属素材の中でも軽量で、耐腐食性も兼ね備えた「チタン」です。造形サンプルを見ながら、チタンの特徴やオススメ用途などを解説していきます。

チタン基本スペック

チタンは軽量で強度が強く、錆びにくく、熱伝導率も小さい非磁性の金属です。実用に耐える強度を持った金属部品として、航空宇宙産業や自動車用部品など、幅広い分野で活用されています。生体適合性にも優れているため、医療用器具としての使用も可能です。

 

得意なジャンルパーツ、デザインアイテム
カラーマットシルバー(研磨による金属光沢可能)
ブラスゴールド(研磨による若干の金属光沢あり)
ミッドナイトパープル(研磨による若干の金属光沢あり)
プルシャンブル―(研磨による若干の金属光沢あり)
価格帯目安やや高い
質感なめらか(鋳造品相当)
中空構造不可。中空構造のモデルは製造不可とさせて頂きます。
造形可能な最大サイズ縦250mm×横325mm×奥行250mm
発送目安3~12日

チタンの3Dプリントは、金属粉末を溶融させてベースプレートの上に垂直方向に積層する DMLS(直接金属レーザー焼結法)という方式で行われています。

DMM.make 3Dプリントでは加工後に残った粉末の吸引や、ワイヤー放電加工機での取り外し、サポート後の研磨などを行なった上で出荷しています。

造形データによっては、2mm以下の隙間やモデルの内部、奥まった部分のサポートを除去できない可能性があるので注意が必要です。その他、細かな条件はデザインガイドラインを参照してください。

形状先端は最小幅で0.3mm程度まで再現可能。

 

選べるオプション

・カラー

陽極酸化による表面処理によって、4色(マットシルバー、ブラスゴールド、ミッドナイトパープル、プルシャンブルー)のカラーを施すことができます。それぞれ、研磨による若干の金属光沢があります。

・磨き

磨き処理あり(奥)と、磨き処理なし(手前)

バレル研磨による磨き処理が選択可能です。なお、磨き処理や陽極酸化処理を行う場合には、モデルに2mm以上の肉厚を持たせることを推奨しています。

サンプルチェック

磨き処理をかけていない造形サンプルは、写真のような仕上がり。細かな文字の可読性も問題なく、立体形状も滑らかで、全体的に綺麗に造形できています。積層痕も視認できないレベルですが、表面はザラザラした風合いなので、気になる方は磨きオプションを選択するとよいでしょう。

磨き比較

磨き処理なし(左)と磨き処理あり(右)を並べると、このような具合に。表面のザラザラ感や照明を当てた時のツヤが異なっています。光沢を出したい時には磨きありを、そうでない時は磨きなしを選択するとよいでしょう。

これまでチタンの3Dプリントをご利用いただいた方の中には、「質感を表現するために、あえて磨き処理をしない」という選択をする方もいらっしゃいました。

【お客様事例紹介】akemin様

 
あえて磨き処理を施さず、チタンを腕時計にご活用いただいています。

 

カラー比較

4色のカラー処理を比較してみましょう。左から、マットシルバー、ブラスゴールド、ミッドナイトパープル、プルシャンブルーの順に並んでいます。カラー処理を行う場合、このような研磨による光沢が生まれます。

同じチタンという素材であっても、だいぶ印象が変わることがわかります。ひとつのモデルでも、色を変えることによって、バリエーションを広げられそうですね。

なお、カラー処理には推奨サイズが定められており、それを超えると写真のような色ムラが発生してしまいます。サービスで対応可能なサイズは「40×40×40mm以内」となることにご注意ください。

利用事例

DMM.make 3Dプリントで扱えるチタンは、生体適合性が求められる医療器具や、金属の質感を大事にしたいアイテムに利用されています。金属素材の中では価格が安いことも、選ばれる理由になっていました。

チタンを使ってゲームの記念品を3Dプリント  株式会社Yostarブルーアーカイブ運営チーム

 

ゲーム内のアイテムを再現したトロフィーにチタンをご利用いただいています。

ぜひみなさんも、チタンの特性をいかしたものづくりに挑戦してみてください!

 

低価格・スピード納品・高品質が叶う DMM.make 3Dプリントサービス
低価格・スピード納品・高品質が叶う DMM.make 3Dプリントサービス
3Dプリント資料無料ダウンロード
3Dプリント資料無料ダウンロード
最新情報をチェックしよう!