DMM.makeの3Dプリントサービスをお使いのお客様の事例紹介。今回は映像関係のお仕事をされながら、3Dプリンターを活用してアートなスノードームを製作でもご活躍される石田兵衛様です。
石田様について、DMM.makeを知ったきっかけ
この度はお忙しいところ、お時間をいただきましてありがとうございます。
本日はよろしくお願い致します。
よろしくお願い致します。
さっそくですが、石田様がスノードーム作品を制作されるようになったきっかけはなんだったのでしょうか?
これまでは仕事が好きだったので、趣味といえる趣味がなかったんです。
仕事がひと段落して、昔に手を動かして作っていたことを思い出しながら、もう一回やってみようと思って。
その時に海外のスノードーム作家の作品集を見て「こういう表現があるんだ」と思って、自分でもちょっとやってみようかなと思ったのがきっかけです。
スノードーム制作をするにあたって、今の技術を使うなら3Dプリンターで出力したほうが面白そうだし、細かいことができるだろうなと思って調べていて、そこでDMM.makeを知りました。
自分がやっていることの延長線上でできそうだなと思ってやり始めたら、思いのほか面白くてハマってしまいました(笑)
3Dプリンターを利用するシチュエーションについて
実際にデータを作成する際に使われているCGソフトは何になるのでしょうか?
仕事も趣味で3D Studio MaxとZbrushを両方使っています。
細かい話でいうと、最終的にデータを送る前に修正しなければならない点を検出するために、Microsoftがフリーで出している標準のソフトを使って修正しています。
修正というと、具体的には別種の結合とか…?
そういうことですね。なぜそうしているのかというと、データを送った際に必ずこういう部分にエラーがありますという返事がきていて。
これを使うことでそれが軽減されたので、以降はその手順でデータを送っています。
なるほど。スノードームの中身のいわゆる模型的な部分は、具体的にどの素材をお使いいただいているのでしょうか?
主に使っているのは、一番細かくメッシュが出る素材のアクリルのウルトラモードを使っています。
それが一時期なくなるといった連絡があったので困っていたんですが、まだ続けていただいているので非常に助かっています。
やはり細かい造形が必要だからアクリルのウルトラモードを使っていらっしゃる?
そうですね。他には、大きくて精度がそこまで必要ない物に関してはナイロンを使っています。
ナイロンは染色なしで白のままですか?
白のままの場合と、土台にする場合は黒の物を使用しています。
スノードームを制作する際、中身は水で埋められるかと思うんですが、アクリルもナイロンも長期的に使っていて大丈夫そうですか?
送られてきたばかりだと揮発が済んでいない状態のものがあるので、少し時間を置いたりしています。
なるほど。そういった工夫をされているんですね。
DMM.makeのサービスに対する使用感や不満点について
サービスそのものというよりかは、配送時に困る場面がありました。
配送業者さんは品物の箱に貴重品シールが貼ってあると、受取人不在時に持ち帰ってしまうんですよ。
前に受付に置いておいてくださいと頼んだんですが、それでも持ち帰られてしまうことが多々あって非常に困っていたんです。
でも、最近は宅配ボックスが進んできたので悩みは解決しました(笑)
同様の悩みをTwitterでも拝見しました(笑)
ただ、貴重品シールが貼っていないせいで何かあって壊れてしまっても問題なので…。
あれだけ厳重に梱包されていれば壊れないとは思っているんですけどね(笑)
あと、できるかどうかは別として、依頼した時点での混み具合とか大まかな到着日時の目安をお知らせしてもらえると助かるなというのはあります。
そうですよね。弊社としては到着日時が遅れてしまうことのリスクのほうが大きいと感じていて、素材ページに出している日数は1〜2週間とかなり余裕をもたせておりまして…。
理想としては、注文した時点で実際あと何日で来るかみたいな目安がわかればいいですよね。
そうですね。たとえ期日が外れたとしても、あくまで目安なので僕は怒るつもりはないんですが(笑)
ただ、ざっくりとしたスケジュールの目処は付けておきたいので、そういった目安がわかるとありがたいです。
基本的には毎回担当してくれる方が丁寧に指摘してくれるので非常に助かっています。
あとは、積層方向を横にしたほうが良いとか縦にしたほうが良いなどの具体的なアドバイスがもらえると嬉しいですかね。
ありがとうございます。一部のお客様からもご要望を頂いているのですが、現状では造形モデルごとの向き指定ができないんですよね。
平たいものは平たいままで造形するのがベストですが、そういったご要望も踏まえて参考にさせていただきます。
DMM.makeを紹介する場面、他のサービスについて
比較的、簡単なやり取りで印刷できるというところは推したいですね。
インターフェース的にも難しくはないので、初心者にとってもやりやすいのではないかと思っています。
ありがとうございます。
ちなみに、石田様はご自身でも3Dプリンターをお持ちですか?
自分では持っていません。
3Dプリントは日進月歩で進んでいる真っ只中なので、いま買っても1ヶ月後には陳腐化してしまう可能性がある…。
なので、DMM.makeさんのようなアウトソーシングを利用したほうが、いろいろなサービスも選べて利口かなと思っています。
3Dプリンターで造形された作品は、SNSやブログなどで紹介されたりしていますか?
奈良の蔦屋で展示しています。
https://store.tsite.jp/nara/event/shop/24910-1357480216.html
制作しているスノードームは、エドワード・ホッパーという海外の作家の作品を参考にしています。
原型は3Dプリンターで作っていて、実際の販売品は中国で製造しています。
造形が細かくてすごいですね!
作品以外に3Dプリンターのノウハウ的なものはブログなどで公開されていますか?
3Dプリンターのノウハウ的なものは公開していないですね。
というのも、僕自身が3Dプリンターを持っている訳ではなくて、完全にアウトソーシングしているので。
どういう風に造形されているのか自分でもよくわかっていないのが現状です(笑)
なるほど(笑)
これからサービスを利用する人や初めてデータを作る人に向けて、こうしたほうが良いなどのアドバイスはありますか?
僕が一番気をつけているのは、限界値を絶対に下回らない*という部分ですね。
「ここは細くて難しい部分だから繋げておこう、太くしておこう」といった感じで、無理をしないように気をつけています。
ただ、この辺りは担当してくださる方が丁寧に指摘してくれるので助かっています。
*編集部注釈:DMM.makeの3Dプリントサービスでは素材ごとにデザインガイドラインが設定されており、データ作成時に造形可能な最小肉厚などをご案内しています。
DMM.makeと競合して検討するサービス、クリエイターのプラットフォームとして注目しているサービスについて
他社のサービスを利用したことはあります。普段通っている場所の近くに3Dプリントをしてくれるところがあったので。
ただ、DMM.makeのようにここまで細かく再現できるところがなかなかないので。
サポート材が必要な造形方法で試してみたりもしたんですが、ランナー部分に溜まりができてしまったりなどで使い勝手が悪くて。
僕自身そこまで習得できていないので、今はアクリルのウルトラモードを使うのが一番キレイかなと感じています。
確かにサポートが付いてしまうような方式だと、石田様の作品には向いていないかもしれないですね。
他にクリエイター向けの販売プラットフォームや試作の造形サービスなど、注目しているサービスはありますか?
今は利用していないんですが、蔦屋で販売している商品のあまりをBASEで販売してみようかなと考えています。
あと、知り合いが導入した機械はウルトラモード並みに細かい精度で色付けまでできるということで興味があります。
今後、DMM.makeさんでそういったサービスは出そうですか?
細かさはそこまで細かい訳ではないのですが、色付けできるサービスですと「フルカラープラスチック」というものがあります。
色付きの3Dデータをお送りいただければ、フルカラーで出力するというサービスがあるので、一度お試しいただければ幸いです。
こちらからの質問は以上になりますが、石田様から最後にご質問などはございますか?
サービスに関しては満足していて不満に思っている部分はありません。
配送の部分に関して希望するところはありますが、宅配ボックスが進んできたことでそれも解決してきました。
わかりました。ありがとうございます。
本日はお時間いただきましてありがとうございました。
本日はありがとうございました。
【石田様ホームページ、公式インスタグラム】