利用している3DCADとデータ作成の学び方について
データ作成はどのように行われているのでしょうか。
「Fusion360」を使って3DCADを作っています。
基本的には理論値の数式なりを元に図面化して、3DCADでデータを書き起こす形でしょうか。
そのとおりです。
大学の授業では基本的に2Dしか使いませんでしたので、研究室に入ってから独学で3DCADを習得しました。
独学で3DCADを学ばれたというのはすごいですね。
ありがとうございます。
元から製図の知識があったので、3Dプリンターを実際に触りながらデータの作成方法を身につけましたね。

DMM.makeを使い始めたきっかけや使い続けている理由
DMM.makeを使い始めたきっかけは何だったのでしょうか。
自分はその当時、研究室にいなかったので、正確な理由はわかりません。
3Dプリンターが流行り始めた時に調べるなどして、自然とDMM.makeさんを知ったのだと思います。
ありがとうございます。
現在もDMM.makeを使い続けている理由は、基本的にAGILISTAの特性が必要な燃料を作っているから、というところでしょうか。
そうですね。
その当時使っていた樹脂以外の素材が必要になって、いろいろと調べる中でAGILISTAを取り扱っているDMM.makeさんに辿り着きました。
実際の造形物を見ても特に問題がないので、いまも利用させてもらっている感じですね。
あと、AGILISTAを高精度で出そうとするとサポート材が必要ですよね。
小さな穴の形状でサポート材を抜くのは非常に大変で、他社さんに発注していた当初はAGILISTAを実験に使えませんでした。
ですが、DMM.makeさんに発注したらサポート材を非常にキレイに抜いていただいていたので、実験の際にすごく助けられています。
サポート材の除去は大変ですよね。
そうですね。他社さんからも導入時に説明を受けましたが、せいぜい水に浸けて取り除くくらいでした。
それだとまったくサポート材が取れなくて、別の他社さんではサポート材がぴったりハマった状態でどうやって抜けばいいかもわからなかったので、実験には使えないという判断でしたね。
今後の展望について
今後の展望について教えていただけますでしょうか。
これまでは簡易的な実験装置を使って、燃焼の様子を観察していました。
実験結果から課題点もみつかりましたが、十分実用化への可能性もあると考え、実際にロケットモーターを製作して燃焼実験を行う予定です。
ありがとうございます。
DMM.makeで出力されたAGILISTA素材を使って実際にロケットが飛んでいるのでしょうか。
ロケットエンジンの中でどうやって燃えるかを調査しているところで、まだテスト段階です。
飛ぶ予定も未定で、4〜5年後とか、さらに時間が必要になるかもしれません。
わかりました。
3Dプリンターでロケットの部品を作られていると思っていたのですが、まさかロケットを飛ばすための燃料を作っているとは思いませんでした。
大変貴重なお話をありがとうございます。
それでは本日はこちらで終了です。
お時間をいただきまして、ありがとうございました。
ありがとうございました。
北海道大学大学院工学院機械宇宙工学専攻
宇宙環境システム工学研究室ホームページ:https://www.eng.hokudai.ac.jp/graduate/division/school/?d=32
- 1
- 2